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vol. 4

汚れも落としたい。
いいものも摂りたい。
ここは、汗をかくだけの
場所じゃない

サウナプロデューサー
笹野美紀恵

実家はサウナの聖地「サウナ しきじ」。自身も全国の温浴施設をプロデュースしたり、サウナによる健康効果の
研究・実験や、それに伴った商品開発などを行う、サウナプロデューサーの笹野美紀恵さん。
サウナをつくるに至るまでのバックボーンや、サウナに対するこだわりについて、聞かせてもらうため、みきじへ伺った。

男女の身体は違うのに、
どうしてサウナプロデューサーは
男性ばかりなの?

一見サウナ一直線の人生のようにも見える彼女。しかし過去を振り返ると「昔は全然サウナの仕事は意識しなかった」と語る。
「たまたま実家がサウナをやっていただけ。最初はサウナとは全く関係ない仕事に就いていました。飲食店とデベロッパーを繋いで海外の人気店を日本へ連れてくる仕事とか、商品開発、UI/UXデザインをやっていたこともあります」

サウナの仕事を意識し始めたのは、従来のサウナに対する改善意識。「私だったらもっとこうするのに」と感じたことがあったからだという。
「サウナプロデューサーは、男性ばかりだなぁってふと気づいたことがあったんです。男性と女性では体格も違うし、身体にまつわる悩みも違う。サウナをつくるにあたり女性の視点がもっとあればいいのにと思ったし、自分がやればもっと快適なサウナがつくれるだろうと考えるようになりました。そこが今の仕事のスタートですね」

サウナは、単なる熱いだけの箱じゃない。

自身がサウナをプロデュースするなら、従来のサウナとは明確に変えたいポイントがあった。「汗をかくためだけの場所にしたくなかった」と彼女は言う。

「サウナって、暑さに耐えてたくさん汗をかくためだけの箱ってイメージはないですか? 私が変えたかったのは、そこです。たとえばもっと、周辺環境まで含めた施設にできないか。サウナ室の箱も単に熱いだけでなく、きちんと効果効能やオーガニックにこだわるのはもちろん、サウナ前後の食事・観光・その他を含めたものに。あるいは、秋田の玉川温泉のように、長く滞在して、ゆっくり身体の調子を整える湯治みたいなものもいいだろうと考えました」

パーソナルカラーがあるように、
サウナももっとパーソナルで
あるべきなんじゃないか。

周辺環境も含めて楽しむサウナ。湯治施設のようなサウナ。目的次第で、サウナはもっと多様になることを笹野さんは信じている。中でも注目しているのは、個人の身体の悩みに応えるサウナ施設。

「とくに身体の悩みや不調については、サウナを通じて改善提案ができたら面白いと思っているんです。いわゆる『未病』みたいなものには、アプローチできるかも。その際、サウナが提供するものは人によって違ってくるはずです。体格の違いはもちろん、冷えに悩む人、PMSに悩む人、更年期障害に悩む人など悩みは様々。サウナの温度や薬湯の配合、提供するものやサウナの入り方を変えてみるといいと思う。人によって似合う色が異なると考える『パーソナルカラー』のように、その人ごとに違うサウナがある未来もいいんじゃないかな」

汗だけじゃなく、
デジタルも
デトックスできる「無」の空間。

自身がプロデュースするサウナでは汗のデトックスだけではなく、デジタルのデトックスも同時に叶えたいと笹野さんは考える。重要なのは、サウナ以外に何もない「無」の時間だ。

「今って、どこにいても忙しないでしょう。タクシーに乗ればすぐ広告が流れていて、お風呂からでも仕事のメールを返しちゃう。サウナは電子機器類が持ち込めないため、ボーッとする時間にできると思います。汗をかいてデトックス、なんていいますけど、デジタルデトックスのような考え方が近いでしょうか」

「出す・落とす」も「入れる」も。
私はどちらも大切にしたい。

笹野さんは「出す・落とす」ことと「入れる」こと、どちらも同じくらい意識しているという。どちらかだけに偏るのは、彼女にとって理想の習慣ではない。

「サウナというと汗を出すことへのイメージが強いかもしれません。しかし同時に、落とすことも行いたいです。メイクや皮脂、汗などをキレイにすることも大切なんですよね。そして、身体に入れるものにも気を遣いたい。口から入れるもの、肌に塗るものなどです。みきじで提供しているものだと、薬湯や薬草ドリンクですね。出す・落とすだけにも、入れるだけにも、しない。双方を意識するのが、私の習慣なのだと思います」

細かいミストで汚れを落とそう。
ReFaは、男性にこそオススメ。

初めてReFaを使用したときに、そのミストに驚いたと言う。とくにお気に入りのポイントは、ミスト。

「ReFaのシャワーヘッドはミストが細かいのがお気に入り。細かいミストが肌をやさしく包み込みながら、汚れを落としてくれるので、柔らかさはあるのですが、しっかりきれいになる気がします。汚れを落とすというとメイクを連想しますが、実は男性にもおすすめだと思います。男性はクレンジング剤などを使わない方が多いので顔の汚れが残りやすく、そもそも女性より皮脂量が多い傾向がある。だからいっそう落とすことが大事だし、浴びるだけでそれらが叶うと期待できるならとてもいいのではないでしょうか」

浴びるだけでキレイになるなら、
温浴施設も平和になっちゃう!

浴びるだけでキレイになるならば温浴施設も嬉しいはずだと、笹野さんはプロデューサーならではの視点からもReFaのシャワーヘッドを評価している。

「今、一般的な温浴施設でもReFaのシャワーヘッドを設置しているところが増えていますよね。たまたま見かけたときは、偶然出会うほど普及しているのだと驚きました。考えてみれば、温浴施設にとってもReFaのシャワーヘッドはメリットが大きいのかもしれません。自身がサウナプロデュースをしている経験からなのですが、設備や機器は人の皮脂や汗が残っているほど劣化しやすいんです。だから最初にシャワーできれいになってもらえることって、すごく大事。ReFaで温浴施設が平和になる!なんて、それくらい言いたくなっちゃうくらいのよさがあると思います。」

Profile

笹野美紀恵
サウナプロデューサー

アメリカ合衆国の高校・大学を卒業。株式会社ONE BLOWを設立し、マーケティングや事業開発などを経験。地域の特徴を活かし五感で感じられるサウナなど、単なる熱さを感じるにとどまらないサウナ体験を提案している。施設プロデュースの他にも、サウナと健康の関係についての研究・実験や北里研究所病院漢方鍼灸治療センターと共に「みきじ」の薬草開発にも取り組む。

記事内で登場したシャワーヘッド

ReFa FINE BUBBLE U